IODD2016開催報告《流山市の熱環境データ活用方法》

2016年3月5日、流山市の熱環境データ活用アイディアソンの活動報告です

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#メンバー

 ・学識経験者 3

 ・行政 2

 ・市民 1

 ・技術的アドバイザー 1名

 ・モデレーター 1名

 のべ8名構成でした。

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#グリーンチェーン戦略とは

 ・ 流山市が市内の緑化を奨励するための施策であること

 ・ 不動産(庭・家屋)の認定制度であること

 ・ヒートアイランド対策として、「おおたか(市野谷)の森」や「総合運動公園」といった大規模緑地の冷気を市街地まで「つなぐ」(チェーン)ことを目指すものであること

 ・各戸の庭を「共有スペース」と考えると、まちは緑を共有する有機体と考えられること

 ・こうした緑とコミュニティの再生を進める上での基礎データとして、市内数十箇所で気温の定点観測が行われていること

#ゴール設定

「グリーンチェーン戦略の普及啓発」を行うために、どんなアイディアがあるか、というゴールに設定しました。

#課題

市民からは、「『グリーンチェーン戦略』について聞いたことが無い」という声が上がった。

学識経験者からは「そもそも研究データは目的が絞られているため、オープンして汎用に供することは難しいのではないか」という意見もあった。

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#まとめ

 ・熱環境データはリアルタイムの情報ではなく、観測器に蓄積されたデータを数ヶ月毎に回収するものなので、アメダスなど、気象庁で公開されている他のリアルタイム情報と組み合わせて用いる方向性を探ると良い。

 ・特に住環境と関連性が深いので、流山市に住んでいない人には「都会と違って涼しく住みやすい」という情報発信に用いると良い

 ・住んでいる人には、「いま涼しい公園」や「いま涼しい通り道」のようなリアルタイム情報として発信すると良い

 ・開発行為はデベロッパー中心なので一般市民は関与しにくいが、住環境づくりという点では市民生活とリンクしているので、熱環境データを媒介として接点をつくると良い

#反省点

 ・アイスブレイクが不十分であった

 ・技術的アドバイスに沿って進行したためハッカソンの趣きとなり技術的制約からアイデアの拡がりが不十分であった。

 ・事業関係者が多く一般市民の参加がほとんど無かったためオープンデータに向けたアイデアソンとしては偏りがあった。

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